コンパクトなサイト構築が可能。
ファルPro.airシリーズとの組み合わせで、ソロやデュオキャンパーに適したコンパクトなサイト構築が可能です。左がヘキサL、右がヘキサS。よりコンパクトな設営が可能。中央のテントはファルPro.air3。
軽量・コンパクトを追求するPro.airラインに、ソロやデュオキャンパーに適した小型のヘキサ型タープが加わりました。収納時も非常にコンパクトです。
品名 | ヘキサ Pro.air S |
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品番 | TP-348 |
価格 | 販売終了 |
セット内容 | 本体、自在付ロープ(二又用10m×2、4m×2、3m×2)、ポールケース、ペグケース、キャリーバッグ |
材質 | 75Dシリコンポリエステルリップストップ、遮光ピグメントPUコーティング耐水圧1,500mmミニマム |
キャリーバッグサイズ | 80×17×22(h)cm |
重量 | 1.5kg |
対応人数 | 2名 |
1988年、スノーピークは初のタープをリリースした。降雨量が多い日本の気候で野遊びを楽しむため、フィールドの状況や目まぐるしく変わる天候に応じて張り方をいくらでもアレンジすることができるのがタープ。ドームテントと組み合わせてリビングを独立させる日本独特のスタイルを生み出し、多くのファミリーキャンパーに支持されたスノーピークのタープだが、私たちがデュオキャンパーに向けに製品開発に取り組んだのは、今から約20年前まで遡る。当時、ファミリーキャンプが一世を風靡し1580万人のキャンパーがいたとされる時代。私たちは、ファミリーの枠からさらに範囲を広げるため、ファミリー用に製品化されていた「リーフウイング」というタープをデュオ向けのサイズにリサイズしリリース。ファミリーキャンパーが増え続ける中、ソロやデュオキャンパーにニーズがあるという仮説を立てたのだ。しかし、当時は私たちが思うような結果は得られなかった。あれから20年。現在、多くのソロやデュオキャンパーがフィールドで野遊びを楽しんでいる光景を目にして、ようやく私たちが届けたい人の元へ届けることができる。ファミリーキャンプを卒業した世代、またはキャンパー同士のコミュニティのつながりにより、ソロキャンパーが増えてきたことが大きい要因だ。コンパクトカーに乗り換えて、身軽にキャンプを楽しむ大人のキャンパーが増えてきたのだ。
1994年、私たちがデュオキャンパー向けにSサイズのタープをリリースした頃の話。世の中にはまだ40Dや75Dといった、薄い生地のタープしかなかった時代に、210Dという当時では有り得ない生地厚のタープをリリースした。今では当たり前となった210Dの生地厚のスペックも、生地厚をあげればそれだけコストにも跳ね返り重量も増していくことから、リリース時は「なんでそんなに重い生地を使うのか?」「過剰スペックだ」という声を多く頂戴した。しかし、雨や風、強い日差しなど、刻々と変化する自然環境に頑健に自立させるには、絶対に必要なスペックだと私たちは気づいていた。既成概念にとらわれず、自らがユーザーとしての視点を持ち、欲しいを思えるスペックを求めることこそがスノーピークの開発者としての哲学だ。
当時あり得なかった210Dという生地厚のヘビータープをリリースしてから、20年の間にタープに使用される生地も年々進化を遂げてきた。210Dのように、生地厚を高くすればそれだけ重量が増していく。私たちは、技術の進歩によって生まれた新素材をPro.airラインに採用。75Dという薄い生地の採用ではあったが、ピッチの細かいリップストップを織り込む事により、高強度でありながら軽量化を実現。生地が薄くなる事による耐水圧の低下は、表面コーティングにシリコンを使用する事で撥水性を格段にアップさせ、耐水圧を補うよう設計された。75Dという軽量コンパクトな生地を選択できたのは、新素材開発の進歩によるもの。タープ以外でも、テントにはテントの、シェルターにはシェルターの各々に必要なスペックがあり、私たちはその製品に、より適切な生地素材を探し求め、選定し採用しつづけている。
ファルPro.airシリーズとの組み合わせで、ソロやデュオキャンパーに適したコンパクトなサイト構築が可能です。左がヘキサL、右がヘキサS。よりコンパクトな設営が可能。中央のテントはファルPro.air3。
風の抵抗をなくすための高低差を少なくしつつ、雨が流れるようにデザインされた美しいシルエットをしたスノーピークのヘキサタープ。植物のように作為のない、全てに意味を持ったシルエットは自然の中に溶け込むデザインとして高い評価を頂いています。
シールド加工が施されていますので、真夏の日差しを軽減し、天幕下のリビング環境を快適にしてくれます。シールド加工のある幕体を使用した事のある方なら、その効果を実感していただいていると思いますが、加工している物と、していない物を比較すると、快適性の違いは歴然です。 私たちも以前は、シールド加工を施していないタープを販売していましたが、その当時、雨を凌げても日差しをブロックできないタープに不満を感じ、暑さを軽減できるタープの開発に着手しはじめました。 しかし、単純そうに思える加工が、想像以上に難しく、ファーストサンプルは見事にムラだらけのタープが出来上がりました。その後、幾度もトライを繰り返し、ようやく安定した製造が可能になったのは、着手から5年後の事でした。 決してあきらめず、こだわり抜いて完成したシールド加工。その効果をスノーピークの幕体で是非実感してください。
気温35〜45度という暑い中で、"シールド"の温度を測定してみました。ノーマルとシールドそれぞれのタープの下にセットしたテーブルと、直射日光下に置いたテーブルという計3か所で測定してみました。その結果、シールド加工を施したタープはノーマルより2〜4度低い温度差がでました。(※測定の数値は検証環境によって変わります)
シールドの本当の理由は、隙間を埋めているかどうか。透過するのは糸と糸の編んだ際の講師の隙間。通常のポリウレタン透明で透過するが、これを着色することで(ベージュのような色)その着色塗料がその目を埋めてくれている。しかし、回転しながら着色することでマダラに散布され、一定に塗布する方法を編み出すために5年を費やした。
1988年、登山中心だった日本のアウトドアブランドの中で初めて本格的なオートキャンピングを開発コンセプトにリニューアルしました。マルチスタンドの登場によりリビングシステムが確立。次にとりかかったのは、テントではなくリビングを守るタープを開発していきます。降雨量が多い日本の気候で野遊びを楽しむため、タープが先決だと考えたためでした。しかし、まだ当時は雨漏りをしてしまうような粗悪品が多く店頭に並んでいた時代、私たちはタープの開発に着手しました。それから細かな独自のこだわりを年月をかけながら改善をおこない、徹底した品質管理の元、その方法を蓄積していきました。ここではスノーピークの徹底した品質管理の元、表向きにはわからない小さなこだわりをご紹介いたします。
タープは上下方向からの大きな風の力を受けます。その衝撃をウエイビングテープが吸収し、ポールとロープに分散させる設計。
①外側のフチ巻、②内側、③大型三角力布の三段階で力を分散させることでテンションを緩和させています。
両翼のコーナー部分は三角力布で補強。ウェイビングテープを強度の高いボックス縫いで装着。
ウェイビングテープの先に三角金具を接続。テープの先にジョイントするので、大型三角力布とともに衝撃を緩和し、本体生地を守ります。ハトメではなくフレキシブルに動くようにしています。
補強した布を裏面にまわさないことで、手間はかかるが雨が溜まらないようにしています。
必要箇所には全て裏側からシームテープを施し、雨の浸入を確実にブロックします。
全ての剥ぎ目の縫製は、段が下向きになるように巻き込んであります。これによって雨水などが剥ぎに留ることなく、スムーズに流れ落ち、防水を助ける役割を担っています。